知らないと損する退職ガイド
「何から手をつければいいの?」「もらえるお金を取りこぼしたくない」——退職のときに出てくる不安に、ひとつずつ順番にお答えします。
退職って、何から始めればいいの?
退職を決めたとき、いちばん困るのが「何を、どの順番でやればいいのか分からない」ことだと思います。しかも退職まわりのお金は、自分で申請しないと1円ももらえないものがほとんどです。知らないまま進めてしまって、あとから「もらえたのに」と気づく人が本当に多い分野です。
このページでは、退職を考え始めてから次の仕事が決まるまでを、6つのステップに分けて並べました。今の自分に当てはまるところから読んでください。
- 急いでいる方は、退職後にやることリストで期限だけ先に押さえるのがおすすめです
- お金のことが不安な方は、退職後にもらえるお金 全一覧から見てください
- 辞めると言えずに困っている方は、退職の切り出し方へ
制度の内容は2026年9月時点のものです。金額や日数を書いた箇所には、必ず出典と時点を添えています。
ステップ1 辞めるかどうか迷っている
まだ迷っている段階なら、勢いで決めないことをおすすめします。次の3つを分けて考えると、気持ちが整理しやすくなります。
- 今の職場で改善できることは残っていないか
- 転職市場で、今の自分の経験はどう見られるか
- 辞めてから次が決まるまでの生活費のめど
「先に転職活動を始めて、良い求人が見つかってから退職時期を決める」という進め方もあります。
- 仕事を辞めたいと思ったら 判断の手順を整理しています
- 退職のベストタイミングはいつ? 賞与・年度末・繁忙期の考え方
ステップ2 退職の意思を伝える
辞めると決めたら、次は会社に伝える場面です。ここでつまずく人がいちばん多いところです。
まず知っておいてほしいのは、退職は会社の許可がいらないということ。民法627条で、期間の定めのない雇用契約は退職を申し入れてから2週間で終わると決まっています。「受理しない」と言われても、それで辞められなくなるわけではありません。
ただ実際には、就業規則で「1か月前までに」と決めている会社が多いので、円満に辞めるなら早めに伝えるのが現実的です。
- 退職の切り出し方 言い出せないときの進め方と例文
- 会社が辞めさせてくれないとき 引き止め・拒否への対処
- 退職代行とは 仕組み・費用・メリットとデメリット
- 退職代行の選び方 弁護士・労働組合・民間業者の違い
ステップ3 辞める前にやっておくこと
退職日が決まったら、有給休暇の消化を早めに計画してください。ここは取りこぼしが起きやすいところです。
- 有給が何日残っているか確認する
- 引き継ぎのスケジュールと合わせて消化計画を立てる
- 買い取りは在職中は原則できませんが、退職時なら適法です(会社に応じる義務はありません)
- 会社が買い取りを断った場合は、退職日を有給消化のあとにずらす交渉が現実的です
- 有給休暇を全部消化して辞める方法 拒否されたときの対処も
ステップ4 退職後の手続き
退職日を過ぎると、健康保険や年金、住民税の切り替えが一気に発生します。それぞれに期限があるので、順番だけ先に把握しておくと安心です。
健康保険は次の3つから選びます。どれが得かは、前年の収入や扶養している家族の人数で変わります。
- 今の健康保険を続ける(任意継続)
- 国民健康保険に入る
- 家族の扶養に入る
- 退職後にやることリスト いつ・何を・どこでやるかを期限つきで整理
ステップ5 退職後のお金
ここがいちばん「知らないと損する」ところです。もらえるお金は複数あって、どれも自分で申請しないと受け取れません。
失業保険については、2025年4月に大きな改正がありました。
- 自己都合で辞めた場合の給付制限が、原則1か月に短くなりました(改正前は原則2か月)
- ただし全員が1か月ではなく、過去の退職歴によっては3か月になることもあります
- 離職理由に関係なく、最初に7日間の待期期間があります
- 厚生労働大臣が指定する教育訓練を受けると、給付制限そのものがなくなる制度も新しくできました
退職金を受け取る方は、2026年1月からの変更にも注意してください。iDeCoなどの一時金を先に受け取っていた場合の調整期間が、5年から10年に延びました。
- 退職後にもらえるお金 全一覧 制度・申請先・期限をまとめて
- 失業保険はいくら・いつから 2025年4月の改正に対応
- 退職金の税金 退職所得控除と2026年1月の10年ルール
どれが自分に当てはまるか分からないときは、給付金チェッカーをどうぞ。 5つの質問に答えるだけで、該当しそうな制度の候補が絞り込めます。入力した内容はどこにも送信されません。
ステップ6 次の仕事を探す
退職手続きと並行して、あるいは辞める前から次を探し始めることもできます。探し方は大きく2つ、どちらが向いているかは人によって違います。
- 転職エージェントとは サポートの仕組みとデメリット
- 直接応募のメリット・デメリット 自分で探して応募する進め方
- 転職面接 完全対策 よく聞かれる質問と退職理由の伝え方
自分の職種が今どれくらい求められているか気になる方は、市場価値チェッカーで確認できます。 job.goo.toに実際に載っている求人数・給与の目安・有効求人倍率が見られます。
状況別に探す
| こんなとき | 読む記事 |
|---|---|
| 辞めるかどうか迷っている | 仕事を辞めたいと思ったら |
| 辞める時期を決めかねている | 退職のベストタイミングはいつ? |
| 退職を切り出せない | 退職の切り出し方 |
| 辞めさせてもらえない | 会社が辞めさせてくれないとき |
| 自分で言うのが難しい | 退職代行とは |
| 退職代行を使うか迷っている | 退職代行の選び方 |
| 有給を消化してから辞めたい | 有給休暇を全部消化して辞める方法 |
| 手続きの期限を知りたい | 退職後にやることリスト |
| もらえるお金を全部知りたい | 退職後にもらえるお金 全一覧 |
| 失業保険の金額が気になる | 失業保険はいくら・いつから |
| 退職金の税金が気になる | 退職金の税金 |
| 転職の進め方を比べたい | 転職エージェントとは・直接応募のメリット・デメリット |
| 面接対策をしたい | 転職面接 完全対策 |
| もらえる制度を診断したい | 給付金チェッカー |
| 職種の求人相場を知りたい | 市場価値チェッカー |
辞めるか迷う
今の仕事を続けるか、転職・退職するか迷った時に考えたいポイントをまとめています。
退職を伝える
退職の意思表示のタイミングや伝え方、退職届・退職願の書き方をまとめています。
退職代行
退職代行サービスの仕組みや選び方、利用する際の注意点をまとめています。
退職前の実務
業務の引継ぎや有給消化、貸与物の返却など、退職前に必要な実務をまとめています。
退職後の手続き
健康保険・年金の切替や住民税の納付など、退職後に必要な各種手続きをまとめています。
退職後のお金
失業保険(雇用保険)の受給や税金など、退職後のお金にまつわる情報をまとめています。
次の仕事を探す
退職後の転職活動の進め方や求人の探し方をまとめています。
トラブル・特殊ケース
退職を拒否された、有給を消化させてもらえないなど、退職時のトラブル対応をまとめています。